真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

言語が形成されていく進化の過程を学びたい!祝!東北大 大学院!

2016/06/23

東北大学 大学院 合格!

 

4年前、特進コースから早稲田大に進学した南くんが、東北大学大学院で言語類型論を研究することになったということで、報告に来てくれました。

うれしいですね~。

わざわざ母校に報告に来てくれるなんて…。

後輩達にも参考になれば…と色々語ってもらいました。

「そもそも…言語類型論って…どんな学問?」と聴くとこんな説明をしてくれました。

「大学で、フランス語、ロシア語、ラテン語、モンゴル語、スワヒリ語、アイヌ語などを勉強してきましたが、言語の類似性とかに気づき、言語が発展する過程に興味を持つようになりました。例えば、英語という言語も、もともとは名詞から生まれたもので、名詞それぞれに語尾変化や核の変化があり、それが意味のまとまりとしてつながって文として成立していました。でも、話し言葉として使われていくうちに、アクセントが重要視されるようになり、その結果、語尾が不鮮明に発音されるようになり、名詞と名詞とのつながりそのものが曖昧になってしまい、文として機能しなくなってしまいます。そこで、語尾の変化に頼らず、文型というフレームでも理解できるという考え方を生み出すことで、文意がつかめるように英語は”変化”していった。というわけです。」

高校時代、英語の偏差値は80近くあった南くんは、早稲田で自分より英語の詳しい学生に出会い、言語に興味がある仲間もでき、学会にも足を運んで将来研究していきたいテーマを煮詰めていったそうです。それが、今流行りの認知言語論ではなく、言語の形成されていくその進化の過程そのものを色々な言語と比較したり、社会文化的影響なども考えていくという基礎言語理論だったということです。

南くんに高校時代を振り返ってもらうと…

「色々ありすぎて…語り出したら5時間はかかっちゃうのですが…。担任の菊地先生には、本当にお世話になりました。先生方に、ろくにお礼もしないまま卒業してしまったので、ちゃんと自分の進路の報告とお礼をしたいと思っていました。僕自身、受験期には、成績を上げることにやっきになっていましたが、後輩にアドバイスするとしたら…大学で研究したいことも早い段階で考えておけ!大学でどんなことが専攻できるのかも調べておけ!大学生になると、すぐに第二外国語を履修しなければならないけど、ドイツ語も、フランス語も…よくわからないまま…取らなければならないから取るということではもったいないので、少しどんな言語なのか勉強してから選んだ方がいい。ということですね。」

 

偏差値をあげるためのエネルギーを、本格的な研究に捧げることができる道をみつけ掴んだ南くん。

言葉を大切に選んで語りながらこぼれる、さわやかな笑顔が…とても印象的でした。

 

来てくれてありがとう!研究がんばってください!!