真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

終業式が行われました。

2018年03月24日

それぞれの学年の終業式が体育館で行われました。

 

校長先生は次のようにお話をされました。

「早いもので、今日で平成29年度が終わります。この1年間を振り返って、自己評価をしてみて下さい。評価というものは、目標設定ができて初めてできることです。

ちょっと怠けてしまったとか、よく頑張ったとかは感想であり、評価ではありません。ぜひ今月中に来年度はいつまでに、何を、どこまでやるのか、目標を具体的にできるだけ数値目標化して設定して下さい。

例えば、2年生は来年の今頃、大学の入学式を待ちわびている姿をイメージしましょう。それを達成するために、具体的な目標を設定して下さい。部活との両立もしっかり考えましょう。

1年生は文武創造を実践していくために、良い生活習慣が確立できるような目標設定をしてください。

 

では、目標設定を具体的にするにはどうすれば良いかですが、林学、造園学者である本多静六博士が次のように言っています。

『自己の能力と考え合わせ、高からず、低からず、まず実行可能の範囲内に組み立てられていかなければならない。最大の努力をもって得る、最大可能の計画を立てることが望ましい。それでこそ真に生き甲斐のある人生が味わえるものだ』

自分の力を信じて実行可能な限界まで高い目標設定をして下さい。

 

 

 

さて、もう一つ、特に学習面での目標設定で大切なことは、広く学び教養を身につけることです。

『梧鼠の五技』ということわざを知っていますか?梧鼠とはムササビのことです。ムササビは木から木に飛び移ったり、木登りをしたりできます。泳ぐ、走る、穴を掘ることもできます。五技はこれを指しているのですが、実はこのことわざは『いろいろな技能があるが、そのどれも極めてはいない』というあまり良い意味のものではないのです。

しかし、よく考えてみると、ムササビはこの5つの技能をバランス良く持っているから、ムササビとして生きていけます。大学合格だけを考えれば、必要な科目だけ勉強するのが良いのですが、その先を考えれば幅広くバランス良く勉強することが大事なのです。大学に入学してから、自分の得意分野を伸ばしていくために幅広い教養があるのとないのとでは大きな違いにもなってきます。

 

これらのことを踏まえながら、新しい年度を、新しい目標とともにむかえてください。」