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[陸上競技部]

Aim to be "the top team"

2012.06.23

関東大会優勝の裏側

優勝を目指して多くのアスリート達が汗を流します。ですが、優勝という頂きに立つことのできるのは1チームだけ。実力、作戦、根性、運、優勝するためには、それなりの理由があるものです。陸上部の関東大会優勝までの戦いを顧問の尾花先生が熱く語ってくれました。


<尾花監督レポート>

関東大会の激走から早くも1週間が過ぎました。その間にインターハイの申し込みなどがあり、皆様への報告がすっかり遅くなり申し訳ありませんでした。皆さんのご声援のおかげで、今回、陸上競技部の関東大会は400m予選・決勝、4×400R予選・決勝と4レース全て1着フィニッシュの完璧な結果で終わることができました。今回はレース内容は武南高校陸上競技部HPで観ていただきたいと思います。このブログでは、今回の勝利の要因や過程を少し話させていただきます。



陸上競技部では、毎年、関東大会出場が決まるとお祝いとインターハイ出場を目指して激励の意味を込めて、出場部員に対してポロシャツやTシャツを作っています。今年のポロシャツのデザインがこれです。



We aim to be "the top team" in the mile relay!

“マイルリレーでTOPを獲るぞ”

マイルリレーで全国の頂点を目指すことを目標に、去年の岩手インターハイが終わった時から、ずっと今年の新潟インターハイを見据えてやってきました。この種目に特化してやってきたと言っても過言ではありません。それだけに自分達の意気込みを示すためにこのフレーズを今回、ポロシャツに入れました。しかも、大きな紫の文字で“BUNAN”をお腹から背にかけて入れました。関東大会のアップ会場でも目を引くようにできるだけ派手にしました。派手にやるということはそれだけ注目も浴びます。その上で、結果が出なかった時にスポーツ・勝負の世界では何と言われるかはご想像の通りです。しかし、敢えて、今回は私自身もそうですが、選手にもプレッシャーをかけるつもりでこのフレーズを使いました。関東大会というインターハイ最終関門の最重要な大会であり、県大会に比べて決してレベルが低いわけではないのですが、ここでプレッシャーに負けているようでは全国での頂点など夢のまた夢です。そのプレッシャーに打ち勝って有り余るほどの力を見せつけて欲しく、このポロシャツを大会会場で着用させました。結果はご存じの通りです。見事にそのプレッシャーをはねのけたと思います。県大会では3分18秒台だったタイムが1ヶ月半後には3分14秒台、一人1秒近く短縮したことになります。各地の都道府県予選終了の段階では埼玉県優勝でもタイムが悪く全国ではほとんど注目されていませんでしたし、ライバル校のバトンミスでタナボタ的に優勝できたと思われていたのも事実です。しかし、県大会後から調子が上向きになっていったのはわかっていました。5月後半から6月1週目の伊藤健太、陰山東洋のインフルエンザでの離脱は、ややヒヤッとしましたが……それでも自分達のレースができれば絶対に関東の強豪校、ライバルに競り勝つことができると信じていましたし、確信がありました。それだけに、この結果は素直にうれしく思っています。そして有言実行できたことにホッと胸をなで下ろしています。また、プレッシャーに、ライバルに打ち勝ち、この素晴らしい結果を残してくれた選手に感謝したいと思います。大会のフィナーレを飾るマイルリレーを好タイムで優勝できたのは本当にうれしく思います。負けられない戦いを勝てたこと、そして、目の前の高い壁を越えるためにどうした良いのかを考えて、その壁を越える技術力と精神力が身についてきたこと、それを評価したいと思います。








もう一点、今回の勝利の要因があるとすれば、チームBUNANの結束力だと思います。走ったのは4人ですが、遠征に参加したのは走った4人以外に4名の部員が帯同しました。その中には去年の関東大会のマイルリレーで3位になりインターハイ出場を決めた松井信行もいます。彼は残念ながら今年は怪我もあり走れませんでした。しかし、この遠征では、その悔しさを内に秘めながらもチームの為に献身的に働いてくれました。同様に、3年生の山口雄大、2年生の山口稜平、1年生の荒木孝一、皆が本当によく働いてくれました。選手のウォーミングアップの際には、大きな声を出して他校の選手とぶつからないように選手の走路を確保してくれたり、30℃を超える厳しい暑さの中、自分達が熱中症になりそうになりながらも選手の水分補給に気を遣ってくれたり、とにかく一人一人が、こちらの指示した通りに動いてくれたのでスムーズに試合に入っていけました。こちらがイライラする場面がほとんどありませんでした。選手が好結果を残せる裏側には、必ず、こういうサポートにまわる役割の部員が必要です。しかし、人間ですから、ましてや高校生ですから、それを、どこか割り切れず、嫌々であったり、気が入っていないということも往々にしてあります。それが今回のメンバーにはなかったと言えます。選手も付き添いやサブのメンバーに気を遣わないでレースに集中できました。付き添いも関東チャンピオンにふさわしい、まさにチームの結束力だと思います。







さらにチームBUNANと言えば、忘れてならないのが、OB・OGの存在です。今回もトレーナーとして選手のコンディショニングに抜群の働きをしてくれた牟田斉OB(平成3年卒)をはじめ、数多くのOB、OGが群馬まで応援に駆けつけてくれました。



また、校長先生をはじめとする先生方や職員の皆様のご協力やご理解、そしていつも暖かく見守っていただいている保護者の皆様の激励やご声援、そのほか、この武南陸上競技部に関わっている皆様、全ての結束力が今回の2種目優勝につながったのだと確信しています。

そして、すでに速報のところで書かれていたので、私の言葉は不要だと思いますが、表彰式での初代顧問、尾梶博先生の似顔絵の入ったTシャツ着用のことにも少しだけ触れておきたいと思います。このTシャツが我々、陸上競技部のユニフォームTシャツです。今の時代の流行で言えば野暮ったいデザインでスマートではないかもしれません。しかし、このTシャツが我々のユニフォームです。学校で言えば制服です。式で制服を正しく着用する、当然のことと言えば当然のことです。そして、創業者の理念を失っては絶対にいけないという思いもあります。それを忘れず、思い出させてくれるのがこのTシャツであるのは言うまでもありません。このTシャツには大変な重みがあります。この先も、私が陸上競技部の顧問である限りは不変です。

今回、400m、マイルリレー共に県大会に続いて26年ぶりの関東優勝を達成することができました。しかし、本当の戦いはここからです。去年はインターハイ入賞を目標にしながらも、正直、部員も私もインターハイ出場で満足していたところがあったように思います。その甘い考えが本番で痛い思いにつながりました。今年は同じ轍を踏むことなく、自分達の目標達成のために、あと1ヶ月、全力で頑張ります。

今後もよろしくお願い致します。




尾花先生のレポートには、いつも『大きな心』を感じます。確かに、強い奴が勝つ世界かもしれません。でも勝ちにこだわって戦い抜いた者の心は広く優しい。そんな心の大きさを感じてしまうのです。

これからも陸上部への応援をよろしくお願い致します。

 

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