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陸上部 関東大会 出場決定!

2011.05.15

夢の実現は信じるところから始まる!

その瞬間、スタンドで応援している全部員が一斉に歓声をあげました。そして、走り終わって結果を待っていた選手4人はうれしさで泣き崩れました。こんなに、こいつら泣くのかと思うほど感極まり、号泣していました。その姿を見た私も思わず涙が出ました。ここまで来るのに時間がかかりました。5月11日、埼玉県学校総合体育大会陸上競技大会最終日の最終種目。フィナーレの男子4×400mリレーのゴール直後の光景です。

昨年も、こちらのブログでご報告させていただきましたが、陸上競技はこの県大会で6位入賞が関東大会出場の条件です(競歩・混成競技を除く)。したがって、決勝進出を果たして、入賞しても7位・8位は賞状は出ても、関東大会へは出場できません。そして関東大会で6位に入らなければ全国大会、インターハイへの道は閉ざされてしまうのです。5月9日から始まった今回の県大会、我が武南陸上競技部は初日、男子400mで伊藤健太(2年)が2位に入賞したものの、その後、決勝には進んだものの、7位・8位が続き、3日目が終わり、決勝進出5種目のうち、1種目しか関東大会の出場権が獲得できませんでした。その中でも、2日目の男子4×100mリレーは準決勝のタイムから6位入賞もまず大丈夫だろうと思われました。しかし、メンバーの1人が肉離れ寸前のアクシデント。トレーナーの方の懸命の治療もあり、何とか出場をしたものの無念の7位と重苦しい雰囲気が漂いました。そして迎えた最終日。残された種目も少なく、いよいよ女子砲丸投と男子の4×400mリレーの二種目に託すことになりました。この2種目とも、自己の記録、あるいはチーム記録だけ出せれば、6位入賞は大丈夫なくらいのレベルにはあったのですが、緊張からか、記録が伸びません。まず、先に登場した女子砲丸投の山野はるか(3年)は、3投目まで終わり10m87�僂裡薫未韮圍錬丕犬砲茲觚緘升嚇蠅了邉擦妨�かいました。そして、4投目、当面の目標にしていた6位の選手が大きく記録を伸ばし、それまで3�僂世辰燭里�、55�僂忘垢鮃�げられてしまい、ますます苦しい立場に追い込まれます。5投目に入り、山野も11m35�僂泙膿�ばしましたが、まだ18�僂虜垢�あり、このまま終われば7位で関東出場を逃してしまいます。絶体絶命のピンチに追い込まれました。しかし、ドラマはここからでした。最終の6投目に、気合いと共に放った1投は11mのラインを大きく超えた地点に落ちました。11m62。わずか3�兀垢任靴燭�6位の選手を上回り、大逆転の関東出場権を獲得しました。この山野の逆転を生んだのは山野自身の力ももちろんですが、これまで、つきっきりで指導をしてきた碓井先生の指導の成果です。普段の自分を忘れて舞い上がってる状態になると、それを修正するのは難しいのですが、最後の最後まで諦めない、そして最後まできちんと技術的な裏付けをして試合に送り込んだ碓井先生の指導力が生んだ6位入賞でした。その山野の6位入賞は、最後の男子リレー陣がウォーミングアップをしているサブトラックにもすぐに連絡が入りました。これ以上ない援護射撃を受けて、メンバー4人の顔つきも気合いが入ってきました。思い起こせば、昨年のこの大会で、このリレーで1・2年生だけで臨み7着。関東を逃し、秋の新人戦では絶対に3位以内で関東新人と意気込みながらまたしても4位で関東新人を逃しました(関東新人は県で3位まで)。県内のどのチームよりも悔しさを味わってきました。それだけに、今回はどうしても最後の最後で、笑顔で終わるべく、最後の指示を出して選手を送り出しました。しかし、4人の走者のうち、1走陰山東洋(2年)2走橋立航太(3年)3走松井信行(1年)は皆、故障を抱えたり、まだ全力で走れる状態ではありませんでした。それが本人達も不安だったようで、走りに影響しました。陰山が本来の力を出し切れず8番手でバトンをつなぎ、橋立・松井もその差を最小限に食い止めるのが精一杯でアンカーの伊藤健太にバトンが渡った時には、まだ6位とは5m以上の差がありました。しかも、1つ前の7位を行く越谷西高校は昨秋のチャンピオンチームです。万事休すと思われた展開でした。残り300m、まだ8位。残り200mまだ依然最下位。しかもさらに差が広がってるような状況です。残りは、もう半分を切っています。150m、そして最後の直線に入り残り100m、以前8番手!90m、80mでもまだ8番手。もう駄目かと思ったその先に、大逆転が待っていました。あと50mというところで前のチームで足がパタッととまったチームが出ました。それを交わして7位にあがりました。しかし、それでも、あと一つ上に行かなければなりません。残り30mで浦和高校、城西川越高校に並びました。この3校のうち、落ちるのは1校です。最後の最後、伊藤が浦和高校・城西川越高校のアンカーの前に出かかったのは残り2mの地点です。そのままなだれ込むようにフィニッシュ。もちろん、走っている本人はある程度、ゴールの瞬間、自分が何番かはわかっています。しかし、ゴールを待っている残りの3人の位置からはゴール板の真横から見えないので、正式な結果を待つしかないのです。その残りの3人の不安な表情に6位でゴールしたと思った伊藤も不安になったようです。そしてスタンドで応援している部員達も同様です。自分達の前を通過した時には8番手でしたから……誰もが不安に思う中、電光掲示板に順位が発表されます。この熊谷の競技場の電光掲示板がまた、何とも言えない掲示板なのです。1面に上位5チームましでか発表されないのです。1位埼玉栄、2位松山、3位西武文理、4位越谷西、5位浦和……残念ながら5位までには入れず。運命の6位〜8位の発表です。6位のチームが発表された瞬間……それが冒頭の文章です。

今回、実に21年振りにこの4×400mリレーで関東大会出場をつかみました。私が武南高校に入学しようと思ったのも、そして自分自身競技者としては満足行くような結果が出せず、高校の教員になり陸上競技部の顧問になろうと思ったのも、この4×400mリレー、マイルリレーが原点であり、きっかけです。思い入れも深いものがあります。顧問になってからすでに20年近くの年月が過ぎ、やっと初めて、その目標を一つ果たすことができました。しかし、我々の目標はここが終わりではありません。岩手インターハイの出場を果たし、全国の頂点を目指すことです。それには、まだまだタイムも縮めなくてはなりません。そしてもちろんコンディションも万全にしなくてはなりません。1ヶ月後の6月17日から千葉で行われる関東大会を必ず突破します。男子400mの伊藤健太・女子砲丸投の山野はるか・男子4×400mリレーの3種目のみの出場ですが、出場種目全てでインターハイ出場を勝ち取ります。そして、このブログにてまたうれしい報告ができるように残り1ヶ月、心身共に鍛えていきます。



写真は左から伊藤健太・松井信行・橋立航太・陰山東洋・山野はるかです。なお、この男子4×400リレーの動画を武南高校陸上競技部のホームページ(http://www.bunanspeed.com/)にアップしてあります。

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