朝礼 |
2010.10.01 |
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いつもは300前後なので…驚きました。
体育祭の実施の確認で、
初めてこのブログの存在に気がついた生徒
ついでに、あらためて、過去の記事を読んだ生徒から
いくつもの温かい声をかけてもらいました。
「ブログ見て…私も、またガンバロウという気になりました。」
そんな言葉を聞けるとは…
これからもがんばって更新を続けていきたいと思います。
10月の朝礼
人の成功は…
資質X努力X時間+素直さ
校長先生のお話は、まず、体育祭延期のお話からでした。
天候をみながらの難しい判断
校舎が広々としているとは言いがたい武南高校だから
できるなら、できるだけ、
大きなグランドでエネルギーを発散させてやりたい。
という校長先生の思いを語られました。
その後、尖閣諸島の問題を取り上げて
高校生としてできること
それは、自分の能力を開発することではないかと
具体的に5つのポイントをあげてお話をされました。
①生き方
②考え方
③働く意義
④能力の開発
⑤金銭について
人の成功は…資質X努力X時間…それと…素直さです。
そういう校長先生の言葉が
雨が続き久しぶりにのぞいた青空に輝いて心に響きました。
2学期始業式 |
2010.09.01 |
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校長先生の朝礼のお話しは、
マナーということを取り上げたものでした。
「みんなは、いつも私の話を静かに聞いてくれている。
ほんとうに素晴らしい。
でも、普段はどうなんだろうか。
通学途中、電車の中、
マナーを守っているだろうか。

マナーは人格を映し出すものだ。
しっかり挨拶ができているだろうか。
当たり前のことをする。
普段から正攻法でぶつかっていく。
そこから人格が築かれていくものだ。
勉強も、部活も、そのためにやっているのではないか。
そういう思いを胸に、
何事も全力で打ち込む生徒であって欲しい。」
と熱い檄をとばされました。
まだまだ暑い日が続きますが、
がんばっていきましょう。
謹賀新年 |
2010.01.01 |
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あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
さて、2010年最初の話題は…
校長先生の朝礼でのお話をお届けしましょう。
今回の校長講話では
作家、平岩弓枝さんの短編小説をまず紹介されました。
<要約>
神職の家に生まれた私のところに
ある時、豆まきの様子をみたいと言って友人が遊びに来た。
いざ、豆まきが始まると
投げられる縁起物を奪い取ろうと
やぐらの周りには人だかりができて容易には近づけなかった。
そんな人だかりのすぐ近くで、
1、2歳の子が心細そうにみていた。
どうやら母親は群衆の中にいるらしい。
すると、そのおちびさんの足下に
偶然、ミカンが転がってきた。
そして、
その子が拾い上げたまさにその瞬間、
小さい子の手からミカンを
50、60歳のおばさんがひったくった。
その子は何事が起こったのかと、
茫然自失で立ちすくんでしまった。
その一部始終を見ていた私たちはいたたまれない気持ちになって
友人は、その子にどうしてもみかんを渡したい感情にかられ
群衆の中に果敢に飛び込んでいった。
素人には容易にとれるようなものではないと
私は経験からそう思っていたので
その場に残り、その子の様子を見ていた。
すると、
小学校低学年の男の子が近寄ってきて
持っていたみかんをその子に差し出したではないか。
その子は驚いた顔をして、そのみかんを受け取った。
しばらくして
片手にスーパーの袋を持った坊やのは母親が戻ってきた。
どうやら少し収穫はあったのだろう、袋は膨らんでいた。
だが、その子の手にあるミカンには目もくれず、
二人でその場を立ち去ろうとしている。
私は、
「お宅のお子さんのみかんは、こちらの子どもさんが渡したものなんですよ!」
と言うのもお節介だと思えて、声をかけられずにいた。
そうすると、
小さい子はまだ十分に言葉で表現することができないのであろう、
手をあげて、
バイバイ、バイバイ
と必死にミカンをくれた少年に向かって叫んでいた。
小学生もからっぽのビニール袋をポケットにしまって
それに答えていた。
あのミカンはしあわせものだ。
私はその光景をずっとみていた。
たかがミカン、されどミカン
このような内容のお話をされた後、
校長先生は生徒たちに語りかけます。
みなさんの中にもステキな心を持ち、
絶え間ない苦しい努力を続けていている人がいると思います。
すばらしい人間になるよう期待しています。
シンプルに生徒たちに訴えかけたお話は
新年を迎えたすがすがしい校庭で
素直に心にしみいるものでした。
人のしあわせとは…何か? |
2009.10.01 |
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この瞬間にやっているものが
入試そのものと思って勉強しよう!
10月1日…今日は衣替えで朝礼がありました。
今日の校長先生の講話は、
体育祭で役員として活躍した陸上部の生徒らへの
感謝の言葉から始まりました。
そして、
一生懸命競技する人、その姿を応援する人
そこから得られる一体感の素晴らしさを語られ
体育祭成功ということから、
さらに、
成功の中味の質を高める努力をしようと諭されました。
さらに具体的に
受験が迫った3年生に対しては…
苦しんで得たものを結実させて欲しい。
受験までがんばる…
というのは言うまでもないことだが
大切なのは、
今というこの瞬間にやっているものが入試そのものだ
と思って勉強するということだ。
また、
1、2年生に向けては…
スタートは早いほどいい。
少しずつでもいいから、毎日の積み重ねが大切だ。
部活を本気でやる人間は、
勉強と部活の切り替えができるはずだ。
そう檄を飛ばされました。
次に校長先生は…
生徒たち全員に…”しあわせ”…の意味を考えるヒントとして、
天才バイオリニスト千住真理子さんの体験談を引用されました。
人のしあわせとは…何か?
豊かさとは…どういうことなのか?
<要約>
千住さんは大学生の頃、
「千住のやっていることって非生産的なことだよね。
もっと生産性のある仕事をするべきじゃない。」
と友人に言われ、
人が音楽によって救われることがあるのだろうか?
ということを考えるようになり、
一度バイオリンを弾くのをやめたそうです。
数年後、
ボランティア活動の一環として、
戦禍から復興しようとしている地域に行き、
音楽で現地の人達に、気晴らしでいいので
演奏してもらえないかと声をかけられ、
紛争で荒れ果てたある街を訪れます。
「戦争が終わった直後の人たちが音楽を求めるだろうか?
必要としているのは水、物質、お金ではないのか?」
そんなことを思いながら、
絶望に沈む瞳をした人たちの前に千住さんは立ちました。
目をつぶって演奏しはじめた千住さんは
場内の熱気に気づき目を開けます。
すろと、そこには…
キラキラ突き刺さるほどの瞳がありました。
演奏が終わると千住さんはたくさんの人々に囲まれていました。
そして、
「あなたの音楽を聴いていて…人を憎む気持ちが消えた。」
そう言って現地の人達が
少ないはずのパンを彼女に差し出したのだそうです。
心配する千住さんをよそに、人々はこう言ったそうです。
「私たちはまずしくなんかない。
お金はないけれど、心は豊かなのさ。」
その時の穏やかに笑った情景と彼らの澄んだ瞳を
千住さんは忘れることができないのだそうです。
千住さんの話を終えると
校長先生はこう生徒達に語りかけました。
勉強でもスポーツでも
試験に合格したり、試合に勝つためだけにやっているのではない。
人のしあわせとは何か、
豊かさとはどういうことなのか
そういったことを考えるために、
苦しいこともやっているのではないか。
私はそう思います。
みなさんも千住さんの話が
人としてのしあわせを考えるきっかけ
になってくれればと思います。
みんなジーンと感じ聞き入っていました。
見えないものが見えるようになる力 |
2009.09.01 |
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久々に全校生徒が校庭に集まって全校集会がありました。
今日の講話は、朝日新聞「心の風景」からナカジマタケシさんの書かれた記事の紹介でした。
記事の内容を要約すると次のようなお話でした。
インドの北部にガンジス川とヤムナ川とサラスパティ川が合流する地点がある。
そこはヒンズー教徒の聖地として、多くの巡礼者を乗せた舟が行き交っている。
ある年、巡礼者が乗る舟の中に、たったひとり西洋人が乗り合わせた。
一行を載せた舟が、
ガンジス川とヤムナ川とサラスパティ川の合流する地点に到着すると
「ここがサラスパティ川の合流する地点です。」
船頭は拙い英語で男に案内をした。
男はあたりを見回して、怒って言った。
「どこにもサラスパティ川なんて見えないじゃないか?」
すると船頭は落ち着いてこう答えたという。
「君には風が見えるかい。風が髪に頬にあたるのを感じることができるのと同じように、サラスパティ川は私の心の中に流れている。私は全身で川を感じることができるのです。」
このお話から校長先生は次のように生徒達に諭されました。
人というのは、
目の前に見えること、
自分の損得に関係することに対しては反応するのに、
自分以外のことに関しては無視したり、
あえて見ようとしない。
見えないものが見えるようになる力をつけなさい。
それは何かに努力する、打ち込むということから自然に身に付いてくるもので、
難しいことではないのかもしれません。
人間は、苦しんで、悩んで、努力することが大切で、
まずは努力する自分自身を褒めてやりなさい。
そこから他人の痛みを癒せる人になれるのだから…。
校長先生の講話の後、
夏休みに活躍した多くのクラブの表彰がありました。
国体に参加する生徒達の壮行会もありました。
心も体も輝く生徒達でした。