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6月の朝礼

2011.06.01

しあわせは心のあり方が決める。


今日から衣替え、梅雨の合間をぬって、夏服になった生徒が校庭に集まりました。



今日の校長先生のお話は、大震災にともなう節電を呼びかけ、そのあとに、生徒たち全員に…“しあわせ”…の意味を考えるヒントとして、天才バイオリニスト千住真理子さんの体験談を引用されました。

人のしあわせとは…何か?
豊かさとは…どういうことなのか?

このお話は、昨年10月の朝礼でも紹介されたものですが、大震災があった今だからこそもう一度、新しく武南に迎えた1年生とともに豊かさの意味を考えさせるきっかけになりました。



<要約>
千住さんは大学生の頃、

「千住のやっていることって非生産的なことだよね。もっと生産性のある仕事をするべきじゃない。」

と友人に言われ、人が音楽によって救われることがあるのだろうか?ということを考えるようになり、一度バイオリンを弾くのをやめたそうです。
数年後、ボランティア活動の一環として、戦禍から復興しようとしている地域に行き、音楽で現地の人達に、気晴らしでいいので演奏してもらえないかと声をかけられ、紛争で荒れ果てたある街を訪れます。

「戦争が終わった直後の人たちが音楽を求めるだろうか?必要としているのは水、物質、お金ではないのか?」

そんなことを思いながら、絶望に沈む瞳をした人たちの前に千住さんは立ちました。目をつぶって演奏しはじめた千住さんは場内の熱気に気づき目を開けます。
すろと、そこには…
キラキラ突き刺さるほどの瞳がありました。
演奏が終わると千住さんはたくさんの人々に囲まれていました。
そして、

「あなたの音楽を聴いていて…人を憎む気持ちが消えた。」

そう言って現地の人達が、少ないはずのパンを彼女に差し出したのだそうです。心配する千住さんをよそに、人々はこう言ったそうです。

「私たちはまずしくなんかない。お金はないけれど、心は豊かなのさ。」

その時の穏やかに笑った情景と彼らの澄んだ瞳を千住さんは忘れることができないのだそうです。

千住さんの話を終えると校長先生はこう生徒達に語りかけました。

人のしあわせは、その人の心のあり方が決める。


震災で不自由をしている人が多いということを想像することは難しいことではないでしょう。校長先生のおっしゃられた『心の在り方』でピンチもチャンスに変えてチャレンジしていきましょう。

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