> 2学期終業式

2010年12月22日の記事詳細

2学期終業式

2010.12.22

終業式

今朝の校長先生のお話は、
日本科学未来館 館長 毛利 衛さんが
科学シンポジウムで
高校生の質問に答えた時の話を取り上げました。

高校生が質問したそうです。

「私たちが社会に貢献するには何をしたらいいのですか?」

すると毛利さんは、

「人間、生き物というのは、自分の命を自分で守る。
 そして、次の世代を作っていくということが
 社会貢献ということになるのではないでしょうか。
 学校は、そのための訓練の場、
 小学校では読み書き計算を覚え、
 中学では他の国との交流をはかるための準備として
 英語などを習い始め、
 高校では、
 将来社会の役に立つ自分の能力を見つけ、
 社会に還元できる能力を身につけて欲しいと思います。」

そのように答えられたのだそうです。

校長先生は、そこから

「武南のみんなはどうだろう?」

と全校生徒に問いかけられました。


(監督からの練習メニューを見つめる野球部部員)

「みなさんは、授業、部活に
 生活のほとんどが占められているかもしれない。
 ですが、能力をみがくチャンスは平等
 ひとりひとりの行動次第なんです。
 授業中、
 教師が板書しなかった大切なことをメモっていますか?
 文系だから理数教科には手も付けないなどと、
 受験には関係ないからといって手を抜いてはいないか?
 社会では、専門外のことを知っている者が
 重宝がられるものですよ。

 部活は「勝ち」がすべてという気持ちで努力するものです。
 青春をぶつけてがんばれば
 昇華された世界と呼ぶべき体験もするでしょう。
 ですが、
 試合の最後の瞬間は、ひとり、1チームのみが勝利します。
 そして、多くの人が、
 そこで終わりと考えてしまいます。
 ですが、終わりではなく、ここからが始まりなのです。
 今までしてきた自分の努力を見つめ直してみてください。
 そうすれば、
 新しい世界を切り開こうとする
 自分自身の存在に気づくはずです。
 それが大事なのです。

 二兎を追う者は…といいますが、
 私はあえて“二兎を追え”と言いたいと思います。
 文武両道…がんばって欲しいと思います。」

生徒達の瞳の奥には
キラリと光るものがありました。


(用務員さんが作られている干し柿)

  • 前の記事へ
  • 記事一覧へ
  • 次の記事へ

学校紹介