羽ばたけ、世界へ!  武南中学校

学校法人武南学園 武南中学校

文楽鑑賞-絵本太功記-

2022年12月08日

本校では古典芸能を鑑賞するフィールドワークが各学年に計画されています。
今月は2年生が人形浄瑠璃文楽を鑑賞してきました!

絵本太功記

絵本太功記は、読本である『絵本太閤記』などをもとにして浄瑠璃に脚色された、全十三段と発端で構成される作品です。
武智光秀が主君・尾田春長を本能寺で討ち、真柴久吉に討伐されるまでの非業の13日間を、1日一段に分けて描いています。
主人公である武智光秀は史実上の明智光秀であり、同じく尾田春長は織田信長、真柴久吉は羽柴秀吉と、実在する人物がモデルとなっています。
名前を変えているのは、当時(江戸時代)、徳川家にかかわる実際の事件や人物をそのまま題材にすることが禁じられていたため、脚色することで、今なお上演されている人気の作品です。

今回鑑賞したのは全段の中心である十日目の物語、「夕顔棚の段」と「尼ヶ崎の段」でした。
主君を討った反逆者として追われ、家族が次々と犠牲になる光秀の苦悩と悲哀が描かれた名場面に、生徒たちは見入っていました。

事前学習で文楽の歴史や演出(太夫、三味線、人形遣いについて)を学んでから鑑賞します。
実際の太夫の語り分けを聞き、人形が動く様子を見て、迫力を感じた!生きているみたいに人形が動いていた!などと語っていました。