【野球部】夏の初戦を白星で飾る―仲間とつかんだ「次への扉」
野球部 new!2025年07月10日
ホームランを打って仲間に迎えられる吉田選手
武南、夏の初戦を白星で飾る――仲間とつかんだ「次への扉」
真夏の太陽が照りつける川口市営球場。
この日、武南高校は夏の甲子園予選の第1回戦を迎えました。
相手は八潮南高校。
練習試合では打ちあぐねた好投手を擁する強豪です。
選手層では武南が上かもしれません。でも、油断は一切ありませんでした。
試合前の円陣からは、静かに、でも確かな決意が伝わってきました。
試合開始は12時30分。
グラウンドには容赦ない日差しが降り注ぎます。
それでも――スタンドには、あふれんばかりの仲間たちの姿がありました。
吹奏楽部30名、チアリーディング部70名、バスケットボール部50名、そして多くのクラスメイトたち。
「勝ってほしい」ではなく、「一緒に戦おう」――そんな想いをのせて、声を張り上げ、リズムを刻みます。
野球部保護者の皆さんからいただいた冷たい飲み物や氷も、暑さに負けない応援を支えてくれました。
誰か一人が頑張っているのではない。
全員で、武南の“夏”を作っているのだと感じさせてくれました。
試合は序盤から武南ペース。
初回、2回と着実に得点を重ねます。
5回表。静まり返るスタンドに響いた快音。
4番・吉田選手が初球を振り抜き、打球は一直線にスタンドへ。
待望の一発に、ベンチも応援席も大歓声に包まれました。
マウンドを守る中嶋選手、阿部選手が粘り強くつなぎ、
ピンチの場面では、エース矢野選手が登板。
まさに、チームでつないだ試合でした。
そして、その裏。
1アウト1塁3塁のチャンスに、平林選手が放った渾身のツーベース。
走者が一気に生還し、点差はついに7点。
8-1――武南、コールド勝ち。
勝ったことがうれしいのはもちろんです。
でも、それ以上にうれしかったのは、
「野球って楽しい!」「武南はひとつ!」だと心から思えた、あの時間でした。
野球部のみなさん、素晴らしい試合をありがとう。
そして応援に駆けつけてくれた仲間たち、支えてくださった保護者の方々、
みんなの想いが、この勝利を呼び込みました。
さあ、次へ。
この夏の物語は、まだ始まったばかりです。