真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

もうひとつの卒業式

2021/03/25

 

日本経済新聞で

『大学入試でプログラミング出題 25年共通テストで導入へ』

という見出しが取り上げられた今日、武南の3年B組で、”もうひとつの卒業式” がありました。

実は、3Bの1人が入院のため卒業式に出られなかったので、無事退院し、卒業証書を取りに学校に来る彼のために、クラスメイトが集まり、もう一度、自分たちで卒業式を演出して、彼を驚かそうというのです。

このサプライズ企画に、校長先生、学年主任の野尻先生も加わり、3Bメンバー全員の呼名から始まって、特別功労賞、努力賞の発表…と、本番さながらに会が進みました。途中、「3B特別努力賞」という、3Bオリジナルの表彰もあって、授業を担当していた教職員から「おおお~」っと声が洩れました。

その後、スライドが流され、生徒の挨拶、先生の話と続きました。

「良いクラスでした。ほんとうに良いクラスだった。みんなよく頑張った。ほんとうによく頑張ってた。私自身も、やりきった。このクラスですべてを出し切った!グッとくるクラス…そういう思いでいっぱいです。」

担任の津島先生が、生徒たちに語りかけます。

前日の教室の飾りつけから、仲間のために集まるチームワークもステキだし、生徒たちの愉快な企画を、上手にとりあげて、より本格的な卒業式となるようちょっとだけ手助けする先生も ”粋” なのです。

生徒の手で作りあげた卒業式を見ていたご両親も、遠くからながめる授業に出ていた教職員にも…グッとくる ”手作り卒業式” になりました。

 

学校は…みんなに感動を提供する場所である。

 

デジタル化がどんどん進んでも…忘れてはならない温かさがここにありました。