真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

大学の授業を体験

2021/06/21

 

第2学年で、大学の先生方をお呼びして、授業をしていただく”出前授業”がありました。

生徒たちは、事前に、自分たちの興味関心のあることを調べ、各自の将来の方向性に応じて、授業を選び、参加しました。

一部にはなりますが、当日の様子をお伝えします。

 

成城大学 法学部 教授 奥村公輔先生

法律という固いイメージがあるだけに、参加した生徒たちは熱心にメモを取りながら講義を聴講していました。先生が、「法学部で法を学ぶということは、法律そのものを覚えることも大切ですが、実は「法を解釈する」ということの方がメインである」というお話しに、生徒たちは意外な様子でした。具体的には、上位3法(憲法、民放、刑法)の学習は私立大学では必須のところがメインである一方、国立大学の法学部はそうした制限がなく、自由に法律を学べるということや、法学部に入ると初めは戸惑うが、特定の才能を必要とする「天才」である必要はなく、地道に学習をする「秀才」が求められる、つまり、頑張れば誰でも理解できる、というお話に納得している様子でした。 ZOOMによるオンラインの講義でしたが、大学の先生から直にリアルタイムでご講義いただき、とても満足していました。先生から「この講義が難しいと思ったか、易しいと思ったか」という問いかけに、「難しい」に挙手した生徒が多かった一方、「易しい」に挙手した生徒も数名いて、先生も「易しいと感じた生徒さんもいるのですね」と感想を述べらました。

国際武道大学 体育学科 特任助教 清水伸子先生

まず始めに、体育大生がどのような1日を過ごしているのかを動画で視聴し、生徒たちは自分が大学生になったイメージを膨らませながら視聴しているように感じました。その後、トレーナーが実際にどのような仕事をしているのかをお話しいただき、様々な場面でのトレーナーの活躍について知ることができていました。最後は実際にストレッチを全員で行い、人体についてより興味を持った生徒もいたのではないかと思います。先生が生徒に質問を投げかけ、生徒も積極的に講義に参加していました。聴講した生徒のほとんどが現役の運動部員だったので、今後の自分の体への向き合い方も変わっていくのではないかと感じました。

淑徳大学 人文学部 教授 小島博章先生

誰もが知っている桃太郎を扱い、「なぜ『桃』なのか」「なぜ家来は犬、猿、雉だったのか」「鬼とは何か」という疑問を投げかけることで、生徒たちは自分たちの知っている昔話を新しい角度から見つめることができているようだった。

文学を志している子たちであったため、古事記や十干十二支が出てくると「おっ!」と反応する様子が見られ、講義後の感想にも「非常に面白かった」「これが大学の講義だとするならば何時間でも聞くことができる」と大学での講義について前向きな姿勢を持ちはじめた様子が見られた。

法政大学 文学部英文学科 教授 椎名美智先生

生徒はよく聴いていたと思います。講師の先生に合図をしてと言われて、しっかりとジェスチャーしていましたし、生徒にとって今までにはない内容で新鮮だったと思います。質疑応答で『自分はコミュニケーションが苦手で、どのようにしたら上手にコミュニケーションを取れるか』と質問していました。

明治薬科大学 准教授 野地匡裕先生

生徒たちは初めて受ける大学の講義に期待と緊張しているようでした。講義内容は深いところまで踏み込んだ内容で難しい化学式なども出てきましたが、身近なテーマでわかりやすい資料と説明によりどんどん引き込まれていく様子がうかがえました。途中で休憩時間も取っていただいて、あっという間の90分の講義を最後まで集中して受けることができました。生徒は専門分野を学ぶ楽しさや高校の学習へのモチベーションが高まったなど良い刺激を受けたようです。

芝浦工業大学 システム理工学部機械制御システム学科 教授 伊東敏夫先生

自動車の自動運転システムについて、多方面から研究されており、理系の生徒には非常に有意義な講義であった。 また、実際に研究に使用している機材の紹介もあり、研究内容をリアルに理解できる講義であった。 zoomを利用したオンライン講義であったが、PCのカメラを使い、研究室にいるような臨場感があり、生徒は真剣に臨んでいた。

東京農業大学 農学部デザイン農学科 教授 小泉亮輔先生

「人類の進化に関わる食と農」というテーマでの授業でした。人類は肉を食べるようになって急激に脳が大きくなったこと、氷河期が終わり環境が変化したことによって農業が発展したことなど、具体的な研究結果を用いてお話くださいました。そして、これからの農業や日本の農業について、消費者目線で「農」を学ぶことができるのが、「デザイン農学科」であるなど、学科の説明もして下さいました。 お話も分かりやすく興味持てる内容だったので、生徒はメモを取りながらよく聞いていました。

 

女子美術大学 短期大学部造形学科 助教 竹中明子先生

講師の竹中先生の専門は染物ということでした。大学では主に古来からの染色技術を学びます。「天平の三纈(さんけち)」と呼ばれる技術の紹介があり、実際に授業で学生が取り組んでいる様子も紹介していただきました。これは手作業で行なうのですが、最初だからこそ手作業でのものづくりを味わって欲しいということでした。 大学で学んだことを活かしてデザイナーやアーティストとして活躍している方も多くいらっしゃいます。中には商品化されることもあり、夢があると思いました。 「デザインをしている時、今でもワクワクする。だから辞められない」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。

 

千葉工業大学 工学部情報通信システム工学科 教授 牧田明彦先生

生徒感想。 急速な技術革新の時代ではありますが、今も昔も、いち早く情報を入手したものが優位に立てることを豊臣秀吉の例から学び、物事の本質的な部分はいつの時代でも変わらないのだと感じ私自身も情報をいち早く手に入れられるように心がけたいと思いました。

 

 

生徒たちにとって有意義な時間になったようです。

今回の授業がきっかけとなって、生徒たちはさらに頑張ると思います。

わざわざお越しいただき、武南生のために授業を展開してくださった先生方、ありがとうございました。

 

※写真と文章は一致していません。ご了承ください。