真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

化学工学会『学生特別賞』受賞

2022/11/11

 

特進コースから埼玉大学に進んだ兼子さんが、公益社団法人化学工学会「学生特別賞」に選ばれ、受賞した次の日に、武南に報告に来てくれました。

「卒業生がこうやって来てくれるって…ほんとうにうれしいですね。」とは、3年間受け持っていた橋本先生。「在学中から、彼には、ひょうひょうとしたところがあって、受験の前に足を骨折しちゃったりして心配もしたのだけれど…力のある生徒だったので、埼玉大学へは、上位で合格したんだったと思います。」

その言葉通り、兼子さんは、大学に入ることが目的ではなく、大学で何をやるかを考えていたと言います。そのために、入学当初から学業を重視し、まず、埼玉大学の『最優秀学生賞』をとることができました。そして、その努力と功績が認められ、憧れていた教授の下で研究を始め、ゼロから、今回の化学工学会でも認められた「扁平ノズルからの噴流シュミレーション」の研究をまとめることができたそうです。高校時代に学んだ物理と進んだ応用化学の世界を組み合わせたこの研究は、医療の世界で活用されることが期待されているそうで、埼玉医科大の医学部での治験も今後行われていくようです。

兼子先輩が熱く語ってくれることが凄すぎて、担任だった大岡先生に助けを求め、「どんな生徒だったんですか?」と、伺うと、先生はとぼけて……「覚えてないな~」と温かな笑顔をつくっていらっしゃって、それが、とてもうれしそうで、楽しそうで、誇らしげにも見えました。

「さっきも、武南を受験しようと決めた時、個別相談での担当は菊地先生でした。って…彼は覚えてる。…ちゃんと見るところはみてる生徒だったんですよ。」と、橋本先生にフォローしてもらいました。

大岡先生も、後から、「様々な思いを抱きながら懸命に努力を重ね、自らの道を切り拓いた生徒なんですよ。」と、こっそり教えてくれました。

 

良いことがあったら、家族の次に報告に来てくれる場で武南はありたい。心からそう思える時間でした。

兼子先輩!今後のご活躍を期待しています。