真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

今できることは、今やるしかない。祝!東京農工大合格

2024/03/31

特進コース所属、テニス部でも活躍した北野さん(戸田中出身)が東京農工大に合格しました。成績、人物ともに優秀で、卒業式では生徒総代を務め、早稲田大学にも合格。その勢いで、武南初の現役東大生か?と果敢に挑んだのですが…今回は一歩およばず。それでも、部活と学業の両立に真正面から取り組み、長かった受験を終え、やり切ったという顔して、笑顔で報告に来てくれました。本当にお疲れ様でした。

武南へは単願で来てくれた北野さんですが、その理由を、「家から近い高校だったら、どこでもいいかな、と思っていたのですが、特進説明会に参加して、武田先生が、学校の紹介でだけでなく、自分で作ったケーキの話をしていたのが印象的で、その時、先生のプチ授業を受けて、暗記の英語でなく、中学の時に自分が感じていた英語に関する疑問が解決できた気がして、先生の授業を受けられるのが楽しみで入学しました。」

武田先生にそう伝えると、「そんなこと言ってくれたんですか?出来る生徒は先生をちゃんと立ててくれるんですよね。笑。入学してきてくれて、こちらこそ感謝ですよ。北野たちが目標とした最難関国立大合格から逆算した通りに授業を展開することができたし、コロナ禍で実施できた唯一の特進コース英語科企画:『英語でプレゼン大会』では、チームでまとめたパワポを使って、北野が原稿を見ずに身振り手振りを交えて熱演しているのを見て、理系志望の生徒だけど、文系的資質も十分備えていると感じたし、そこが、北野が大学や社会人になった時のノビシロだとも思っています。楽しかったよ。ありがとね。ありがとう。」

また、北野さんは、後輩へのアドバイスとして具体的な話もしてくれました。

「勉強法は人それぞれ。いろいろな勉強法がある。自分に合った勉強法を探すこと。巷で話題の勉強法を鵜吞みにするのでなく、自分にとってベストな勉強法を続けることが大切。英単語は英単語の意味と自分の中のイメージとを結びつけて覚えていく。ただの暗記で終わらせないこと。」

「ちゃんとした部活に入りたいと思っていました。先輩たちがすごく一生懸命にやっていたのを見て、この部活だったらしっかり取り組めると思って入部しました。」と、部活について語る北野さんですが、軟式テニス部で北野さんを3年間指導してきた山門先生は、「テニスコート脇で号泣していたのをよ~く覚えてます。部活を続けて、早稲田に受かり、東大に挑戦し、後期で東農大に合格するなんて…本当にすごいことだよ」と労いの言葉をかけると、北野さんは、当時のことをこう振り返ってくれました。

「高2の夏の大会。練習でやってきたことが生かせませんでした。気持ちを切り替えようと思っても…失った点は帰ってこない。ずるずる引きずって結局何も出せず、自分の弱点を今まで以上に痛感しました。今後の練習の向き合い方も考えさせられ、『Aチームになぜ上がれないんだ。後輩たちもAチームに上がっているのに何で自分はダメなのか。』あの時は、勉強もスランプに陥ってしまって…。成績というより、不安が強くなっていて、夏休み明けの古典の宿題を出しませんでした。初めて、部活で忙しいことを理由にサボってしまった。絶対に勉強と部活を両立させて、部活で忙しいことを言い訳にしないと誓っていたのに…。そんな時、担任の佐藤先生に喝を入れてもらって、気持ちを切り替えることができました。『テニスのことはテニスでしか解決できない。勉強のことは勉強でしか解決できない。言い訳しないで、それぞれにしっかり向き合うことの大切さ』そんなことに改めて気が付いて、勉強と部活に今まで以上にしっかり取り組むことができました。」

ずっとTOPを走っているようにみえる生徒でも、心の中では、色々なことにつまずき、悩んで、そこから自分で解決策をみつけ、前へ進み続ける力強さを身に付けていくものなのですね。

「今できることは、今しっかりやるしかない。受験で東大に落ちたときはかなりきつかったけど、部活、勉強と頑張ってきた経験があったから、最後までやりきることができたと思っています。」

合格おめでとう!よくがんばりました。

仲間たちと、ケーキを食べに来てくださいね。笑」と、武田先生からの伝言です。