真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

新任教員紹介 工藤先生の巻

2020/04/18

 初めまして。今年度から武南高校で1年生の化学基礎を担当することになりました、工藤妃菜子です。社会人1年生の私も、生徒の皆さんと一緒にたくさん勉強して面白い教員になりたいです。よろしくお願い致します。

 理科の教員なので、今回は理系の意外性についてお話しします。これから理系に進もうとしている人の認識が少しでも変われば嬉しいです。また、文系の人にも理系の世界観を味わっても頂けたらと思います。

 

 私が通っていた大学は理系に特化したところでした。化学科に進んだ私は、中高で学んだ化学のイメージを持ったまま大学に入学しました。高校までの化学は暗記の部分も正直多く、計算もさほど多くはありません。しかし、大学での化学は物理だったのです。言っている意味が分かりますか?

 大学で学ぶ化学は物理学から構成されていたのです。

 高校では物理ではなく生物を選択したので、物理嫌いの私には衝撃でした。他の学科の友人に話を聞くと、物理学科で学ぶのは数学で、数学科はもはや哲学とのことでした。もはや何が何だか分かりませんよね。みんな高校までのギャップを感じているのです。それでも根は理系科目が好きでこの大学に進んできた人たちの集まりですから、勉強し始めればその面白さに気付き深みにはまっていきます。本当に個性豊かな人の集まりで面白いです。目に見えない電子について楽しそうに語っている教授の姿を見て、どうにも反応できないときもありますが、それもまたご愛嬌です。

 こんな私たち理系人が一番苦しい壁にぶつかるときがあります。それは「英語を読むこと」です。「英語が苦手だから理系に進む」そんな発想も一昔前はありました。

 ところが、理系は驚くほど英語を使います

 教科書の解答解説が全て英語だったり専門用語や論文も英語ばかりですから、いかに英語力を高校が終わるまでに身に着けておくかというのが鍵になってきます。英語の処理スピードが早いほど学習も効率的に進みますから、理系人にとって一番必要な能力は計算力よりも英語力であると思うのです。

 私はビートルズやABBAなどの洋楽に幼少期から慣れ親しんできたからか、英語に対して全く抵抗がなくリスニングも得意でした。その力も大学で非常に役立ちました。リスニング力をつけるためにはビートルズを聴くと良いというのは、ドラゴン桜でも取り上げられるような良策となっています。(発音がとても綺麗で聞き取りやすいからだそうです)高校時代に勉強のためではなく、単純にビートルズにハマってひたすら聴き漁っていたのがプラスに働いていました。ビートルズは私の青春と言っても過言ではないです。一番好きなギタリストはジョージ・ハリスンと即答するほどハマりました。

 また、使い慣れたスマートフォンの設定を日本語から英語にしたり、好きなことについて英語版のWikipediaを見てみるなど、知識があって馴染みのあるものは英文をスラスラと意訳することができ自信がつきます。

 これは私が高校時代に英語の先生から教えて頂いたとても有効な方法です。もうかれこれ6年以上スマートフォンは英語で使っていますが、意外と慣れてしまうものです。

 

 理系だけでなく文系でも勿論英語を使いますし、英語が必要不可欠な時代になってきました。自分の身近なことに少しずつ英語を織り交ぜて、もう1段レベルを上げられるように頑張りましょう!

 私もこれから多くの知識を手に入れて、皆さんと一緒に成長できるように頑張ります!